移住者インタビュー

三好市へ移住しようと思ったきっかけ・経緯を教えてください。

元々歴史が全般的に好きで、特に平家の落人伝説に興味を持ったことが大きな理由です。母方のルーツが平家に関係していることを知り、自分のルーツとして平家について調べていたところ、四国に落ち延びた平家の伝承があることを知りました。そこで色々と調べるうちに、昔ながらの茅葺き屋根のままの建物があったり、剣山の伝承だったりと平家にまつわるものを含めて興味深いものや歴史が多くあることを知り三好市に興味を持ちました。
また、私は実家が北海道出身なのですが、北海道は山があって、広い平野があって海という環境でしたが、三好は山があってすぐに川という自然が網羅されているところに魅力を感じました。

移住を決めてからまず何から始めましたか?

地元のテレビや広報誌、新聞で情報収集をしました。地元の問題がどうなっていて、それをどうしていきたいのかという展望を知りたくて、地元の情報誌を中心に情報収集をしました。

都会での仕事に未練はなかったですか?

ありませんでした。ここに来る前は東京で20年ぐらいイベントの会社に務めていましたが、仕事を教えてもすぐにやめてしまう若い子が多く、仕事に将来性ややりがいを感じられなくなっていました。また、たくさんの人がいる分、色々な人間関係を作っては壊れてしまう煩わしさというか目まぐるしさに疲れてしまったのもあり、のんびりと生活したいという思いがありました。

また、前職で木材を取り扱うこともあったのですが、木材のルーツというものにも興味があったこともあり、三好市に来てからは移住コンシェルジュの方からのご紹介で林業の仕事に就いています。今は、材木伐採、草刈り、茸狩りと色々しており、特に伐木の時が楽しいです。木って真っすぐだけでなく斜面に斜めになっていたり、色々な角度に蔓が巻きついていたりしていて、どういう風に自分が思うような方向に倒せるかっていうのがすごく難しいのですが、そこがわからないながらも楽しくもあるところで、日々楽しんで仕事をしています。

三好市で暮らし始めていかがですか?

まだ、半年くらいなので年間通して暮らして見なければわかりませんが、今の所快適です。
結構一人で自転車や歩いて回ることがあるのですが、何もないというとあれなんですが、お寺で鳥の声が聞こえたり、鳶の声だったり、何もない環境の中で聞こえるというのがいいですね。あと、星空が綺麗ですごく気に入っています。

今後の目標はありますか?

できれば古民家再生、田舎暮らしの自給自足の生活をしたいと思っています。
古民家再生というのは、こちらでアレックス・カーさんという落合集落の古民家を改修して現代と古いものをマッチングしている方がいらっしゃるのですが、それにすごく惹かれています。古いものと新しいものを融合させることで、古いものを守りつつも新しい価値を提供しているところに魅力を感じており、私自身もそう言ったことをやりたいという想いがあります。

自給自足については、理想は自分の食べられるものは自分で作ってのんびりと暮らしたいですね。まだ実現できていないのですが翌々は畑のある家に住みたいと思っています。

移住希望者へのメッセージをお願いします。

季節感は一通り調べたり、実際に三好市に来て体感するといいかもしれません。
私は、四国は暖かいところかと思って来たのですが、山間部なので思った以上に寒く感じています。都会だと電車の時間が長くて暖かったり、家が狭くて暖かいとかあるかもしれませんが、こちらは電車に乗る機会が少なかったり、安い家賃で大きい家が借りられたりするので、良くも悪くも自然に近い環境にあります。ですので、不安がある方はそれぞれの季節の旬な時期に訪れて、四季を体感するといいかもしれません。もちろん、その時々の魅力があるのでそれを楽しみに来るといいかもしれませんね。私は、移住しようと思ってからは早かったので、まだ秋と冬の始まりしか経験していません。冬の山間部は雪も積もると聞いていますし、まだまだ体感していない事が多くて楽しみにしています。ちなみに、秋は紅葉がすごく綺麗だったのが印象的だったので、他の季節をこれからの楽しみの1つにしています。